ケース@:材料・労務・経費等の原価積算に利益を上乗せ
ケースA:塗装業者の長年の経験から導いた単価を基準
ケースB:同業他社を考慮した業界単価を基準
ケースC:各塗料メーカーのカタログ等に掲載している設計単価を基準
ケースD:建設物価本の積算単価を基準
ケースE:下請け業者に見積もらせた金額に利益を上乗せ
ケースF:歩合報酬制の営業マンのいる会社は歩合分を上乗せ
判断基準があいまいな中で相見積もり(合見積もり)をすると、ほとんどの人が上下を避け中を取るという選択をします。これは人間の心理として「安心」、「責任逃れ」が表れた結果で、最善の選択ではないはずです。 また、談合の温床にもなりかねません。 ほとんどの相見積サイトは見積参加費と成約コミッションを取るビジネスモデルで塗装業者ダイレクトに比べ割高です。
塗料の耐用年数、機能、種別などの違いで外壁用で10種類以上、屋根用で10種類以上の塗装仕様があります。 組み合わせでは100種類以上の塗装仕様となります。 施主のご希望に合わせて最適な塗装仕様を提案すのが専門業者の務めではないでしょうか? 最近のパック料金の内容を見てみると、シリコン樹脂塗料を中心にたった1種類の外壁と屋根の塗装仕様で組まれているものが多いようです。 金額についても塗装業者ダイレクトの方が割安のようです。
インターネット社会が成熟するに従って、価格の決定権がサービス提供側から消費者側へ移りつつあります。 インターネットの仮想世界では消費者が物理的な空間を移動する必要が無く、ある商品を購入しようとすれば、その商品を扱っている世界中の店の価格比較表を作り、一番安い店で購入することもできます。 やがて、一番安い価格が消費者に支持され、より高い価格は時間とともに消滅していきます。 つまり、消費者が価格を決めた形になります。 商品が型番や商品名で特定できるものは消費者にとって大変メリットがありますが、この仕組みを塗装やリフォームのような現場施工の工事で実践するには、業者の能力や人間性(安心・安全)が重要なサービス商品では問題があります。
参考サイト:
・外壁塗装費を『見える化』した見積サイト−ご自分で見積もって業者へ
(https://shop.epaint.jp)
・IT社会の外壁塗装見積-あい見積や相場が最善でない住宅塗替え工事の実情
(https://www.epaint.jp/eP_Mitsumori/Mitsumori.htm)